赤いテナーと、先輩のとなり――聖フェリス学園吹奏楽部日誌
橋本由実には、胸を張って「これが得意」と言えるものがなかった。
そんな由実が高校で出会ったのは、迷いなくサックスを吹く先輩・佐伯香苗と、古くて重い赤色のテナーサックス。
楽譜も読めず、音もまともに出せない。失敗するたびに自信をなくしながらも、仲間たちに支えられ、由実は少しずつ自分の音を見つけていく。
「止まっても、次の息は吸える」
初めての舞台、コンクール、自分だけの楽器。そして、いつまでも隣にいると思っていた先輩の進路。
誰かへの憧れから始まった音楽が、やがて自分自身の「続けたい」に変わっていく。
何もないと思っていた少女が、失敗しても次の息を吸い、自分の音を見つけていく吹奏楽青春ストーリー。
そんな由実が高校で出会ったのは、迷いなくサックスを吹く先輩・佐伯香苗と、古くて重い赤色のテナーサックス。
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「止まっても、次の息は吸える」
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