魔王に憧れた少年は無属性の魔術しか使えませんが、大切な人を護るために強くなろうと決意する。《LegendWhiteDemonKing》

十三歳の誕生日──────

一年に一回訪れる大事な日はいつも通りの朝から始まり、顔なじみの友と友人達と過ごし、そして永遠に忘れられない夜で終わった。

記憶に焼き付いた誕生日の夜。
正体不明な存在の襲撃によって、僕は両親と引き離された、
吹き飛ばされた家、崩壊した現実、そして霞んだ視界の先のある二人の姿。

"逃げろ"と両親に言われ、震える足を抑えながらその場から逃げ出した。

だが、逃げ延びた僕の胸に残ったのは「恐怖から逃げ出し生き延びた安堵」ではなく、「何もできなかった後悔、痛み」だった。

───どうして、何もできなかったのか、
なにか出来ることはなかったのか。
もう少し僕が強ければ二人と共に戦えたのではないかとそればかり考えてしまっていた。

だが、起こってしまったことはどうしようもできない。嘆いたって何かが変わるわけじゃない。

瓦礫と化した家の前で僕は決意した。

「もう二度と、大切なもの壊される光景を見たくはない」

────と。

「二人に再び会うその時には、胸を張って認めてもらえるようになる」

────と。

けれど、僕の持つ力は“無属性”───
誰かに言えば笑われ見下される、尖った特性も持たない中途半端な属性。

だがそんなことは関係ない、僕は前へと進む。

怒りを努力に、悲しみを自分の力に変えて。
いつか、誓った約束を果たすその日まで。


──歩けば歩くほど今まで恵まれていたことを実感する。





友情と裏切り、喪失と再生、恋と戦いが幾重にも絡み合うこの物語の果てに、
僕が選ぶ答えは───忠義か、救いか、破滅か。

『最初に始まり、幾多の者と交わり、最後に終わる───そんな物語を今、始めよう。』

──────犯した罪を精算するために。
でも、それでも君を止めなければならない。
止めて、心の内を話して、そして謝ろう。

紡がれ始めた物語はどんなに頑張っても止まりやしないのだから.......

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基本毎週金曜日 18時 更新orストックあれば毎日更新orリアル繁忙期は不定期更新となります。

■2021年8月 連載開始
(元々ハーメルン様で公開していたものをアルファポリス様に修正入れつつ移動中)

■2024年12月 修正の為一旦非公開

■2026年1月24日 順次公開&執筆再開
(ldwkの存在が誕生し 電子の海の中に漂い始めて 10年)
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