九人目のシンデレラ

地元に戻った元プロ野球選手・九十九晴臣は、もう野球に関わるつもりはなかった。

だが、妹に連れて行かれたグラウンドで出会ったのは、三人だけの女子ジュニア野球チーム。そこにいたのは、遅い球しか投げられない投手、打席が怖い捕手、ただ思いきり振りたいだけの少女たちだった。

やがて集まった九人は、誰もが弱点を抱えている。
けれど大会には、全員を試合に出さなければならないルールがある。

一番下手な子にも、必ず打席は回ってくる。
ならば弱さを切り捨てるのではなく、勝つための形に変えればいい。

小さなチームと、最後の一打席へ向かう女子野球青春群像劇。
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