私を裏切った騎士団へ、追放された治癒術士は偽りの王都を救わない
王国騎士団の治癒術師エリシアは、誰よりも多くの命を救いながら、その功績をすべて奪われ続けていた。支援職として軽視され、過酷な任務と責任だけを押し付けられる日々。それでも彼女は「自分が耐えれば誰かが助かる」と信じ、黙って尽くしてきた。
だが大規模な魔獣討伐戦で、無謀な作戦の失敗を押し付けられ、結界遅延の責任をでっち上げられる。仲間たちは沈黙し、彼女を庇う者は誰もいなかった。
公開査問の場で、エリシアは一方的に断罪され、騎士団を追放される。
その瞬間、彼女の中で何かが静かに壊れる。
守ってきたものは、本当に守る価値があったのか――
全てを失った彼女は王国を去り、同時に封じられていた“因果に干渉する力”が微かに目覚める。
それは、彼女の人生を塗り替える始まりだった。
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