指の腹を零れ落ちた月の涙
教会育ちの少女ギギ。少女の小さな手の平で掬えたものと、落ちたもの。
ギギは十四歳の夏を迎え、教会から出て働かなくてはならなかった。しかし話すことが苦手な彼女ができることは限られていた。
若過ぎる『隠居賢者』、口の悪い麗しの妖精、そして妖精師を名乗る者たちーー。
何も知らなかったギギが少しずつ自分と世界を知っていく甘くて苦い妖精譚。
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