一目惚れだからって婚約者特典をプレゼンされても困ります
「好きです」
真っ直ぐに向けられた瞳は、吸い込まれそうなほど美しい黒だった。
貴族の跡継ぎたちが通う学園で、秀才と呼ばれ多くの生徒の憧れの的であるサンランド。
そんな彼から突然告白を受けた少女、ミランは眉間にしわを寄せた。
「…何かの遊びですか?」
喜びではなく、あからさまに不快感を出すミラン。
だが、秀才ことサンランドには秘策があった。
それは、『自分の婚約者である利点及び特典をプレゼンする』というもの。
聞き馴染みのない言葉の羅列にポカンとしている彼女になどお構いなしに、サンランドは眼鏡の奥にある知性溢れる漆黒の瞳をキラリと輝かせ、言葉を紡いでいった。
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