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しおりを挟むお昼ご飯はお母さん、ヒロ、海斗さん、俺とで頂きました。
昼食を終えると海斗さんは大学へ。
ヒロはテストが近いそうで自室に戻り、勉強です。
後片付けを済ませ、ワンピースに長い髪の俺はお母さんと和室でしばしリラックスです。
お母さんはお喋りが大好きみたいです。
「凄く気になってるお店があるの。新しいブランドなのだけど。今度、付き合ってくれる?瑞希ちゃん」
「もちろんです、お母さん」
「瑞希ちゃんが気になるお洋服があったら遠慮なく言ってね、瑞希ちゃん。ああ、嬉しい」
「お母さん?」
「瑞希ちゃんはとてもいい子で。娘みたいでもあるし、お友達みたい」
屈託なく笑うお母さんに俺も笑顔になります。
ずっと専業主婦だったらしく、周りは医師の奥さんばかり。鼻が高く、話しを合わせるのが面倒だったとのこと。
「瑞希ちゃんと話していると、なんだかとても気持ちが安らぐわ」
俺はそんなお母さんに微笑みました。
そして、夕飯の時間。
海斗さんもお父さんも帰宅してき、悠人を除いた家族で食事です。
食事を済ませると、テストが近いヒロは自室へ。
お父さんや海斗さんも自室へ戻り、俺とお母さんは2人で後片付けをしていました。
不意に、お母さんにトレイに乗ったコーヒーのカップを差し出されました。
「瑞希ちゃん、あの人に届けてくださる?」
「あの人...」
お母さんはニコッと微笑みました。
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