星剣使いの剣聖は旅を終えない

 ――魔王を倒したのは、勇者じゃなくて剣聖でした。

 星をも斬る剣といわれる星剣をもつウォルトは、剣聖として魔王討伐を掲げる勇者パーティに参加していた。
 しかし、この勇者パーティとは名ばかりで、パーティの中でまともに戦闘をしているのはウォルトのみ。
 村を荒らしまくる魔族も、国に襲い掛かる四天王も、ほぼウォルトが討伐してきた。勇者たちは、その成果を自分たちのものと吹聴し、さらにウォルトはパーティのお荷物だという始末。
 果てには世界の敵である魔王ですら、勇者たちはウォルトに押し付け、そして半死になりながらも魔王を倒したウォルトを置き去りにし、国へと凱旋した。

 何とか一命を取り留めたウォルトは、魔王を倒した英雄でありながら、ひっそりと旅を続ける。
 金や栄誉なんていらない。彼が求めているのは、『  』なのだから。
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