勇者を殺してください。

魔王は倒された。
だが――世界は、終わらなかった。

勇者は願った。

「もっと強くなりたい」と。

その瞬間、世界の法則は書き換えられる。

強さがすべてを支配する世界。
命さえ、奪い合うための資源に変わった。

強者に縋るか、強者を殺さなければ生きられない。

そんな世界で、ひとりの少女が言う。

「――勇者を、殺して」

その言葉を託された主人公マオ。

だが彼は、異常だった。

測れない。
定義されない。
強さすら、存在しない。

全ステータス#N/A《エラー》。

それは欠陥か――それとも。

強者と対峙したときだけ“成立する”存在。

歪んだ世界が生み出した、
たった一つの“例外”。

これは、
神になろうとした勇者と、
それを殺すために集められた“例外”たちの物語。
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