心の声

労基を逸した長時間労働から解放され、アパートの部屋に帰った頃には時計は午前0時を示していた。今から適当に飯を作り、サッと風呂に入って明日のために眠る。このつまらない毎日をこなそうとした時、俺の頭に声が響いた。
「――なんで大人は頑張らなきゃいけないの?」
それはクソガキの言葉だった。俺は我慢ならず、その言葉に即座に反論した。

大人はいろいろ大変なんだよ。そう言い返したこの日、俺の人生はちょっとだけ変わった。
24h.ポイント 0pt
0
小説 184,461 位 / 184,461件 大衆娯楽 5,538 位 / 5,538件

処理中です...