おふたりの仲を邪魔するつもりはありませんでした

白い結婚を望んだのは旦那様なのに、彼は私を愛人の代わりに抱いた。
そして発覚した、私の妊娠。

望んでいなかったけれど、お腹の子は確かに私の子。

母を亡くし、父は再婚した。
新しい義母、そして異母弟が生まれた。

そんな家に私の居場所はなく、結婚した旦那様には愛人がいた。

私はどこに行っても、誰にも必要とされない存在。
けれどこの子が、私がいる意味を作ってくれた。

私はこの子を産みたい。
その為に、この屋敷を出て行こう。

そう決心したのに、お腹の子は……


※性描写はありませんが、流産などの表現があります。
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