婚約破棄したら赤子にされた俺様王子、今日も泣いてます
「ルル・モンテーニ伯爵令嬢! 貴様との婚約を破棄する!!」
国王夫妻と臣下の貴族達が十九歳になった第三王子、ユリウスを祝うための場で起こった婚約破棄宣言。
「俺様は真実の愛を見つけた! ユルミがその相手だ!!」
だが、いきなりの婚約破棄宣言されたルル伯爵令嬢は、意外にも満面の笑みを浮かべているではないか。
「うふふふふ。ついに、ついに! この日が来たのですわね!」
普段から大人しく、ユリウスの後ろに控えているルル伯爵令嬢。
まるで第三王子の陰のようだと揶揄されているルル伯爵令嬢は美しく整った顔立ちなはずなのに、そこに華やかさは全く感じない。
そんな彼女が、扇で隠しても隠しきれないくらいに笑い転げる姿は、一種の不気味さがあった。
そして彼女は一枚の紙を取り出す。
「魔女の契約は絶対よ」
産まれた時から定められていた契約に違反してしまったユリウスに与えられた試練とはーー。
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