君に一生分の休みを。

深夜二時。ブラック企業のオフィスで、社畜・桜(さくら)の意識は途切れた。
次に目覚めた彼女の前に現れたのは、自称・神の男。
彼は、桜が必死に働いて積み上げた『有給』を対価に、特別な手当を提示する。
「君に残された、八十日分の未消化の有給休暇。これを使って、君の望む場所へ行かせてあげよう」
彼女が選んだ行き先は、生前、心の支えにしていた大好きな物語の世界。
推しを救いたい。ただ隣にいたい。
それだけを願う彼女が、最後に手にする「証」とは。
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