月面コンビニ24時
2062年。
人類は月面都市《ルナ・ノア》で生活する時代になっていた。
だが宇宙時代になっても、人間は深夜にコンビニへ行く。
高校生の相沢トウマは、月面都市の端にある24時間営業コンビニで夜勤バイトをしていた。
客なんてほとんど来ない。
窓の外には地球が浮かぶだけ。
そんな店へ、毎週金曜日の深夜2時ぴったりに現れる少女がいた。
白い宇宙服。
無表情。
必ず同じ缶コーヒーを一本だけ買う。
彼女の名前はミナ。
だが彼女には、“戸籍が存在しなかった”。
調べるうちにトウマは知る。
ミナは月面事故で死亡したはずの少女であり、現在の彼女は「人間の記憶を移植された人工生命体」だということを。
彼女は本当に人間なのか。
それとも、ただ記憶を真似しているだけなのか。
月の静かな夜を舞台にした、
“存在”と“恋”のSF物語。
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