婚約者が選んだ妹は、私の作品を自作と偽る「天才」でした―今さら新作を頼まれても、もうお断りです―
婚約者が選んだのは、「天才デザイナー」と称賛される妹だった。
けれど、その服を設計していたのは、姉のオディール。
図案を描き、職人と相談し、仮縫いで修正を重ねても、発表されるのは妹の名前ばかりだった。
婚約を解消されたあとも、家族は当然のように言う。
これからも、妹のために描き続ければいいと。
オディールは、その仕事を断った。
引き継ぎを終えて工房を去り、北部で自分の名前による服作りを始める。
新しい仲間と、自分の話を聞いてくれるバスティアン。
仕事も、休日も、彼と過ごす時間が楽しみになっていく。
一方、姉がいなくても困らないはずの実家では、新作の相談が滞り始めていた。
色を選び、華やかに紹介するだけでは、次の一着は生まれない。
妹の才能を褒めていた婚約者も、誰が設計していたのかを説明できなかった。
戻ってくれば、すべて元どおり。
そう考える家族と元婚約者に、オディールが差し出す図案は、もうない。
やがて問われ始めるのは、妹が自分の名前で積み上げた実績と、その才能を見抜いたつもりでいた婚約者の信用だった。
けれど、その服を設計していたのは、姉のオディール。
図案を描き、職人と相談し、仮縫いで修正を重ねても、発表されるのは妹の名前ばかりだった。
婚約を解消されたあとも、家族は当然のように言う。
これからも、妹のために描き続ければいいと。
オディールは、その仕事を断った。
引き継ぎを終えて工房を去り、北部で自分の名前による服作りを始める。
新しい仲間と、自分の話を聞いてくれるバスティアン。
仕事も、休日も、彼と過ごす時間が楽しみになっていく。
一方、姉がいなくても困らないはずの実家では、新作の相談が滞り始めていた。
色を選び、華やかに紹介するだけでは、次の一着は生まれない。
妹の才能を褒めていた婚約者も、誰が設計していたのかを説明できなかった。
戻ってくれば、すべて元どおり。
そう考える家族と元婚約者に、オディールが差し出す図案は、もうない。
やがて問われ始めるのは、妹が自分の名前で積み上げた実績と、その才能を見抜いたつもりでいた婚約者の信用だった。
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