極道の魔法少女たち
「わたし、魔法少女になりたい」
お嬢が何気なくいったこの一言が、すべての始まりだった。
鬼沢組(きざわぐみ)に仕える極道の小林は、ある日、組長からとんでもない計画の責任者に任命されてしまう。
その名も、お嬢魔法少女化計画。
組長は孫娘の光月(みつき)を、本気で魔法少女にしてあげるつもりらしい。
だが、そんなこと無理に決まっている。現実の世界に魔法など存在しないのだから。
そんなとき、光月が幼稚園であるものを拾ってきた。それは光月の好きな魔法少女アニメ『魔法少女プリンセス・アグリ』の変身アイテム――もちろん、おもちゃである――だった。
自分がプリンセス・アグリに選ばれたと浮かれきっている光月を見て、小林はあることを思いつく。
この偶然を利用して、お嬢を魔法少女になった気にさせればいいのだ――。
こうして、絶対にバレてはいけない秘密の魔法少女ごっこが始まった……!
魔法なんて存在しない世界で、小林はお嬢の夢を叶えることができるのか?
極道という少し歪な形の家族が織りなす、ハートフルなホームコメディです。
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