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とある暴走族のリーダー、就職する‼︎
0026:衝撃的な事実
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⭐︎ ここは、フィックスド辺境伯邸母屋会議室。中央には、長机が一つ設置されており、パトリック殿下とサネユキ、フィックスド辺境伯家当主ノアが、長机付きの椅子に腰を下ろしていた。彼らの目の前には、緊張によってガタガタ震えているコレクト・フローレンスが簡易椅子に着座している。
「はい、それじゃあ、『スピカ』幹部面接試験を始めるよ!(謎の紙切れと鉛筆を振り回す殿下)」
「はいいい‼︎(緊張しまくりのコレクト)」
「なあノア、『スピカ』って一体何なんだ?(事情を一切知らされていない東洋人サネユキ)」
「……俺にもわかりません。(複雑な心境のノア)」
「では、お名前と年齢と出身地を教えてください。(スチャッと伊達眼鏡をかけて白紙の用紙に目を通す殿下)」
「コレクト・フローレンチュ! ニジュウニチャイ‼︎ トルネード王国のフローレンス領の中央部から来まちた‼︎(緊張しすぎて噛み噛みのコレクト)」
「はい、コレクト君ね。元気が良いのは良いことだよ。(白紙の用紙に何かを書き込む殿下)」
「フローレンス領はここのお隣さんだな‼︎(サネユキ)」
「……。(がんばって下さい、コレクト様! ノア)」
「はい、じゃあ次の質問。……コレクト君の特技は何かな?(新しい白紙の用紙を取り出す殿下)」
「特技は子作りでしゅ‼︎(真剣なコレクト)」
「「「………。(息を呑む三人)」」」
⭐︎ 会議室内は、一気に重たい静寂に包まれた!
「……その、子作りと言うことを、具体的に説明できるかな?(視線の厳しい殿下)」
「はい! 今からやります! 見ててください‼︎(真っ赤なお顔でシュパパッと立ち上がるコレクト)」
「「「────っ⁉︎(えええっ⁉︎ 慌てる三人)」」」
「大体これをやれば、子宝に恵まれますので、御三方もお試しあれ‼︎(自身の旨の前で手を構えるコレクト)」
「「「……。(なな何が起こるんだ⁉︎ 慄く三人)」」」
⭐︎ するとコレクトは、自身が座っていた椅子の周囲を、小躍りしながらぐるぐると回りまくるではないか⁉︎
「あ~、あ~、あ~、コウノトリさーん、こちらへおいでーやー‼︎ あらよっと、コウノトーリ、コウノトーリ、せいやっさ! せいやっさ‼︎ ってやんでい‼︎(お顔を真っ赤にさせながら、椅子の周りをぐるぐる小躍りするコレクト)」
「えっ、……はっ! ……コレクト君、もういいですよ。(コレクトの謎の踊りに唖然としていたが我に返る殿下)」
「はい‼︎(シュパパッと椅子に着座するコレクト)」
「……今のは、なんですか?(疑問符カーニバル殿下)」
「フローレンス領に脈々と引き継がれている、『子作りの舞』です‼︎(お顔真っ赤でドヤ顔をキメるコレクト)」
「……『子作りの舞』ですね。わかりました。この舞は、凡庸的なものなのですか?(白紙の用紙を継ぎ足す殿下)」
「はい! 通常、女性を中心にして、この舞を夜通しかけて何日もやり切ると、子宝に恵まれやすくなります‼︎ その為子供を欲しがっていたメアリーを中心に据えて、舞いまくった結果、アルトが誕生しました‼︎(ドヤ顔コレクト)」
「……なるほど。……コレクト君の奥様には、この舞をしてはいないのですか?(ふむふむと頷く殿下)」
「はい! メアリーが懐妊後、オリビアにもコウノトリさんに来てもらおうと思って、夜中にお部屋に突撃したのですが、『せいびょう?』が何ちゃらと言って、取り合ってくれませんでした。しょんぼりしましたね。(心なしか寂しそうなコレクト)」
「……。(それは多分、コレクト様の仰る『子作り』と、先輩の考えている『子作り』の意味合いが違うからですね。 冷静に心の中でツッコミつつも、内心穏やかではないノア)」
「コレクト君は、とてもピュアなのだな‼︎(サネユキ)」
「ということは、コレクト君は、メアリーという女性に『子作りの舞』をやってあげただけで、『子作り自体』はしていないのですね?(確信に迫る殿下)」
「はい‼︎ ……その、『子作りの方法』を知ったのは、つい最近のことで、……てっきり、コウノトリさんにお願いしたら、赤ちゃんを連れてきてくれるってずっと信じていました。(お顔が茹で蛸以上になるコレクト)」
「うんうん。……そういうもんだよ。『コレクト君は浮気性』っていう噂を小耳に挟んだから、てっきり勘違いしちゃってごめんね。(深く頭を下げる殿下)」
「「……。(殿下と一緒に頭を下げるサネユキとノア)」」
「いやいや、気にしないでくださいよ! 私も、勘違いされるような行動を取ってきたので、誤解されても仕方ありません。(カラカラと笑うコレクト)」
「でもね……。(複雑な心境の殿下)」
「私も『親友』に言われる前は、『メアリーと子作りをしている』という認識でいましたし、アルトは、私の実の子供だと思っていましたから。……本当に紛らわしくて、ごめんなさい。(ぺこりんするコレクト)」
「…………親友?(若干目付きが変わる殿下)」
「……? はい。……私が幼少期からずっと色々なことを教えてもらっている、唯一無二の親友です‼︎(とても誇らしい表情のコレクト)」
「親友に『子作り』について教えてもらったの?(殿下)」
「……? はい。それがどうかしましたか?(コレクト)」
「……。(珍しいな。殿下がこんなにも『親友』という単語に執着するだなんて。 ソワソワのノア)」
「……パトリック、……何かあるのか?(サネユキ)」
「いや、なんでもないよ。……コレクト君、これが、最後の質問だ。……君の親友が『子作り』について教えてきたのは、いつなのかな?(真剣な殿下)」
「……そうですね。……確かアルトが離乳食を食べ始めた頃なんで、約半年前くらいになります。そのとき、実際に手解きを受けたりしたんですけど、……なんか、凄かったです。(茹で蛸顔で、言葉尻が段々小さくなっていくコレクト)」
「「「────っ‼︎(衝撃的な事実に固まる三人)」」」
⭐︎ 会議室はコレクトの一言により一瞬で凍りついた! しかし、コレクトの口は、止まることを知らない‼︎
「それと、親友には、『メアリーに騙されているから、早く家から追い出せ!』って忠告されてたんですけど、メアリーの実家には、メアリーの居場所が無いので、そんな非道なことは出来ませんでした。……メアリーがアルトを出産後、……メアリーから私の浮気を指摘されて、現在メアリーとの仲は最悪なのですが、アルトの大切な実の母親ですからね。メアリーのことは、フローレンス家で大切に保護しようと考えています。(微笑むコレクト)」
「……ちなみに、メアリーさん(?)の浮気現場を一番最初に見つけたのは……?(珍しく額に汗を浮かべる殿下)」
「ああ、それも『親友』です。……大抵、親友は、週に六日くらい私の部屋に泊まるので、場合によっては、私よりも家の中の事について詳しいんですよね。だから、親友に勧められて監視カメラを設置したり、親友と一緒にコソコソ逢瀬を見たりしていますよ。(さも当然のように言うコレクト)」
「…………了解。……それじゃあ、コレクト君の面接はこれで終了かな。(伊達眼鏡を外す殿下)」
「ありがとうございました。(ソワソワのコレクト)」
「早く済んでよかったな、コレクト君!(サネユキ)」
「今日は俺の屋敷でゆっくりして行って下さい。(ノア)」
「ありがとう、二人とも‼︎(ふんわり微笑むコレクト)」
「いや、まだだよ。(キリッと殿下)」
「「「────っ⁉︎(ビクッとする三人)」」」
「──そろそろ出てきてもいいんじゃない? コレクト君の『親友』さん?(瞳孔ピカピカッと殿下)」
『…………。(謎の沈黙)』
「えっ? アルバートがいるの⁉︎(驚愕コレクト)」
「コレクト君の親友さん、……今すぐ出てこないと、ノアがコレクト君の事、襲っちゃうからね。(不穏な瞳孔ピカッと殿下)」
「……?(疑問符パレードのきょとんコレクト)」
「えっ、なんで俺なんですか⁉︎(背後に後ずさるノア)」
「よくわからんが、面白くなってきたな!(サネユキ)」
「ちょ、サネユキ様、殿下を止めて下さいよ‼︎(ノア)」
⭐︎ と、その時一筋の風が、ノアを目掛けて吹いてきた‼︎
「「「「────っ⁉︎(ハッとする四人)」」」」
『──いいだろう。……表に現れてやる。』
「この声は…………。(驚愕のコレクト)」
『その代わり、……コレクトの命は私が貰う‼︎』
「「「「──っ⁉︎(謎の声に呆然とする四人)」」」」
⭐︎ 果たして、この謎の声とコレクトとの関係は一体⁉︎
「はい、それじゃあ、『スピカ』幹部面接試験を始めるよ!(謎の紙切れと鉛筆を振り回す殿下)」
「はいいい‼︎(緊張しまくりのコレクト)」
「なあノア、『スピカ』って一体何なんだ?(事情を一切知らされていない東洋人サネユキ)」
「……俺にもわかりません。(複雑な心境のノア)」
「では、お名前と年齢と出身地を教えてください。(スチャッと伊達眼鏡をかけて白紙の用紙に目を通す殿下)」
「コレクト・フローレンチュ! ニジュウニチャイ‼︎ トルネード王国のフローレンス領の中央部から来まちた‼︎(緊張しすぎて噛み噛みのコレクト)」
「はい、コレクト君ね。元気が良いのは良いことだよ。(白紙の用紙に何かを書き込む殿下)」
「フローレンス領はここのお隣さんだな‼︎(サネユキ)」
「……。(がんばって下さい、コレクト様! ノア)」
「はい、じゃあ次の質問。……コレクト君の特技は何かな?(新しい白紙の用紙を取り出す殿下)」
「特技は子作りでしゅ‼︎(真剣なコレクト)」
「「「………。(息を呑む三人)」」」
⭐︎ 会議室内は、一気に重たい静寂に包まれた!
「……その、子作りと言うことを、具体的に説明できるかな?(視線の厳しい殿下)」
「はい! 今からやります! 見ててください‼︎(真っ赤なお顔でシュパパッと立ち上がるコレクト)」
「「「────っ⁉︎(えええっ⁉︎ 慌てる三人)」」」
「大体これをやれば、子宝に恵まれますので、御三方もお試しあれ‼︎(自身の旨の前で手を構えるコレクト)」
「「「……。(なな何が起こるんだ⁉︎ 慄く三人)」」」
⭐︎ するとコレクトは、自身が座っていた椅子の周囲を、小躍りしながらぐるぐると回りまくるではないか⁉︎
「あ~、あ~、あ~、コウノトリさーん、こちらへおいでーやー‼︎ あらよっと、コウノトーリ、コウノトーリ、せいやっさ! せいやっさ‼︎ ってやんでい‼︎(お顔を真っ赤にさせながら、椅子の周りをぐるぐる小躍りするコレクト)」
「えっ、……はっ! ……コレクト君、もういいですよ。(コレクトの謎の踊りに唖然としていたが我に返る殿下)」
「はい‼︎(シュパパッと椅子に着座するコレクト)」
「……今のは、なんですか?(疑問符カーニバル殿下)」
「フローレンス領に脈々と引き継がれている、『子作りの舞』です‼︎(お顔真っ赤でドヤ顔をキメるコレクト)」
「……『子作りの舞』ですね。わかりました。この舞は、凡庸的なものなのですか?(白紙の用紙を継ぎ足す殿下)」
「はい! 通常、女性を中心にして、この舞を夜通しかけて何日もやり切ると、子宝に恵まれやすくなります‼︎ その為子供を欲しがっていたメアリーを中心に据えて、舞いまくった結果、アルトが誕生しました‼︎(ドヤ顔コレクト)」
「……なるほど。……コレクト君の奥様には、この舞をしてはいないのですか?(ふむふむと頷く殿下)」
「はい! メアリーが懐妊後、オリビアにもコウノトリさんに来てもらおうと思って、夜中にお部屋に突撃したのですが、『せいびょう?』が何ちゃらと言って、取り合ってくれませんでした。しょんぼりしましたね。(心なしか寂しそうなコレクト)」
「……。(それは多分、コレクト様の仰る『子作り』と、先輩の考えている『子作り』の意味合いが違うからですね。 冷静に心の中でツッコミつつも、内心穏やかではないノア)」
「コレクト君は、とてもピュアなのだな‼︎(サネユキ)」
「ということは、コレクト君は、メアリーという女性に『子作りの舞』をやってあげただけで、『子作り自体』はしていないのですね?(確信に迫る殿下)」
「はい‼︎ ……その、『子作りの方法』を知ったのは、つい最近のことで、……てっきり、コウノトリさんにお願いしたら、赤ちゃんを連れてきてくれるってずっと信じていました。(お顔が茹で蛸以上になるコレクト)」
「うんうん。……そういうもんだよ。『コレクト君は浮気性』っていう噂を小耳に挟んだから、てっきり勘違いしちゃってごめんね。(深く頭を下げる殿下)」
「「……。(殿下と一緒に頭を下げるサネユキとノア)」」
「いやいや、気にしないでくださいよ! 私も、勘違いされるような行動を取ってきたので、誤解されても仕方ありません。(カラカラと笑うコレクト)」
「でもね……。(複雑な心境の殿下)」
「私も『親友』に言われる前は、『メアリーと子作りをしている』という認識でいましたし、アルトは、私の実の子供だと思っていましたから。……本当に紛らわしくて、ごめんなさい。(ぺこりんするコレクト)」
「…………親友?(若干目付きが変わる殿下)」
「……? はい。……私が幼少期からずっと色々なことを教えてもらっている、唯一無二の親友です‼︎(とても誇らしい表情のコレクト)」
「親友に『子作り』について教えてもらったの?(殿下)」
「……? はい。それがどうかしましたか?(コレクト)」
「……。(珍しいな。殿下がこんなにも『親友』という単語に執着するだなんて。 ソワソワのノア)」
「……パトリック、……何かあるのか?(サネユキ)」
「いや、なんでもないよ。……コレクト君、これが、最後の質問だ。……君の親友が『子作り』について教えてきたのは、いつなのかな?(真剣な殿下)」
「……そうですね。……確かアルトが離乳食を食べ始めた頃なんで、約半年前くらいになります。そのとき、実際に手解きを受けたりしたんですけど、……なんか、凄かったです。(茹で蛸顔で、言葉尻が段々小さくなっていくコレクト)」
「「「────っ‼︎(衝撃的な事実に固まる三人)」」」
⭐︎ 会議室はコレクトの一言により一瞬で凍りついた! しかし、コレクトの口は、止まることを知らない‼︎
「それと、親友には、『メアリーに騙されているから、早く家から追い出せ!』って忠告されてたんですけど、メアリーの実家には、メアリーの居場所が無いので、そんな非道なことは出来ませんでした。……メアリーがアルトを出産後、……メアリーから私の浮気を指摘されて、現在メアリーとの仲は最悪なのですが、アルトの大切な実の母親ですからね。メアリーのことは、フローレンス家で大切に保護しようと考えています。(微笑むコレクト)」
「……ちなみに、メアリーさん(?)の浮気現場を一番最初に見つけたのは……?(珍しく額に汗を浮かべる殿下)」
「ああ、それも『親友』です。……大抵、親友は、週に六日くらい私の部屋に泊まるので、場合によっては、私よりも家の中の事について詳しいんですよね。だから、親友に勧められて監視カメラを設置したり、親友と一緒にコソコソ逢瀬を見たりしていますよ。(さも当然のように言うコレクト)」
「…………了解。……それじゃあ、コレクト君の面接はこれで終了かな。(伊達眼鏡を外す殿下)」
「ありがとうございました。(ソワソワのコレクト)」
「早く済んでよかったな、コレクト君!(サネユキ)」
「今日は俺の屋敷でゆっくりして行って下さい。(ノア)」
「ありがとう、二人とも‼︎(ふんわり微笑むコレクト)」
「いや、まだだよ。(キリッと殿下)」
「「「────っ⁉︎(ビクッとする三人)」」」
「──そろそろ出てきてもいいんじゃない? コレクト君の『親友』さん?(瞳孔ピカピカッと殿下)」
『…………。(謎の沈黙)』
「えっ? アルバートがいるの⁉︎(驚愕コレクト)」
「コレクト君の親友さん、……今すぐ出てこないと、ノアがコレクト君の事、襲っちゃうからね。(不穏な瞳孔ピカッと殿下)」
「……?(疑問符パレードのきょとんコレクト)」
「えっ、なんで俺なんですか⁉︎(背後に後ずさるノア)」
「よくわからんが、面白くなってきたな!(サネユキ)」
「ちょ、サネユキ様、殿下を止めて下さいよ‼︎(ノア)」
⭐︎ と、その時一筋の風が、ノアを目掛けて吹いてきた‼︎
「「「「────っ⁉︎(ハッとする四人)」」」」
『──いいだろう。……表に現れてやる。』
「この声は…………。(驚愕のコレクト)」
『その代わり、……コレクトの命は私が貰う‼︎』
「「「「──っ⁉︎(謎の声に呆然とする四人)」」」」
⭐︎ 果たして、この謎の声とコレクトとの関係は一体⁉︎
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