ツーサイドグローリア

 ディアナとアドニス。彼らはふたりでひとり。片方が欠けては壊れてしまう。

 ――そう、こんな風に。

 断頭台にて終幕を迎えたディアナの虚しい人生。弟の為に捧げたはずの生は、その早世すら知らされずに最後まで騙され、利用されただけであった。なんと虚しいものか。 

「……まさかここは、この時代は……まだ二人だけだった頃の……!」

 しかし、一度離れてしまったはずの魂は、何の因果か神の気まぐれか……過去に戻ってやり直しのチャンスが巡る。

「――今度は死なせない、私の片割れアドニス」

 騙され利用され陥られた前世の記憶と力をその身に宿し、唯一無二で最愛の弟を守るため、ディアナは今度こそ間違えない。……たとえ、何を犠牲にしようとも。

 ――この人生大幅にやり直して、平凡な幸せを享受してやる!

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