僕は愛されて

僕は愛されている。
――そう思っていた。あの日までは。



僕は社長の息子として、厳しい教育を受けて育った。
故に既に多くの知識を持っていたが、コミュニケーションの為に庶民学校へ進学する。
授業の退屈さとは裏腹に、意外にも学校は楽しかった。なぜなら、多くの友人が出来たからだ。

人が寄りつく、本当の理由になんて気付かなかった。全てが崩れ始めたのは、父の会社の倒産がきっかけだった。
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