王冠を直した手柄は婚約者のもの、ゆるんだ留め金の罪は私。追われた細工師ですが、六歳の王さまが「オロールのじゃなきゃ、かぶらない」と離しません
ひと月前に王冠の石を留め直したのは私なのに、手柄は婚約者のジュリアンのものになった。戴冠式の稽古で石がゆるむと、今度は罪だけが私に着せられた。婚約を破棄され、王宮を追われた宝飾細工師のオロール。王冠の寸法を彼女にしか測らせなかった六歳の王さまは「オロールのじゃなきゃ、かぶらない」と譲らない。宝物庫を預かる財務卿のデルヴォー侯爵は、軽くなって戻ってきた王冠のわけを確かめるため、彼女を迎えに来た。すり替えられた留め金の秘密を、細工師の指先が明かす。全七話。
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