『王家の望遠鏡を曇らせた罪人』と工房を追われたレンズ職人。でも私の眼鏡で目を取り戻した少女と天文台長は、そばを離れません
王家の大遠眼鏡を歪めたという濡れ衣で、硝子磨きのエレナは王宮工房を追われた。だが暦の要の星を滲ませたのは、彼女の磨きではなく、監督官が仕込んだ安物レンズのすり替え。まことを映す硝子を求める若き天文台長に請われ、エレナは澄んだ一枚を磨き上げる。星が、船乗りの命が、目を病んだ少女の視界が、その硝子で甦っていく。そして観星の宴の御前、レンズは誰の嘘も正直に映し出す。よい硝子は、嘘をつかない。追放された硝子磨きの、逆転と溺愛の物語。全七話。
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