夫が私の仮面を愛人につけさせ、妻として王妃さまに挨拶させたので離縁します。王妃さまと、仮面を外さない公爵さまだけが、本物の私を見分けました
王宮の春の仮面舞踏会。王妃の侍女を八年務めてきた子爵夫人ジスレーヌは、王妃の後ろで客の名をささやきながら、夫が連れてきた女を見た。女の顔を覆うのは、ジスレーヌが毎年自分で羽根を縫い直してきた銀の仮面。夫はその女を「妻」として王妃に挨拶させたのだ。招待状も夫の役目も屋敷の借入の保証も、支えてきたのは妻だと夫は知らない。けれど王妃はひと言で偽物を見抜き、仮面を外さない皮肉屋の公爵は、声だけで本物を聞き分けていた。元サヤなし。全七話。
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