十年間「裏方が似合う」と言われ続けた王宮翻訳官ですが、隣国の若き国王が「君の一行は金貨千枚に値する」と国ごと口説いてきます
十年間、王宮文書館で古代語を訳し続けたアメリア。手柄はすべて上司のもの、名前はどこにも残らない。婚約者には「裏方が似合う」と捨てられ、地下書庫送りに。そこへ忍びで現れた隣国の若き国王は言いました。「君の一行は、金貨千枚に値する」――。名前と正当な対価と、余白の文通みたいな溺愛をくれる隣国で花開く私。一方、母国は誤訳の上に城を建てて転がり落ちていき……。国際会談で明かされる十年の盗用と、行き遅れ翻訳官の痛快な引き抜かれざまぁ。全六話。
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