片恋エチュードは伝わらない。
春日原高校一年生の夕山永太は、高校デビューに大成功した生徒の一人である。
中学時代に根暗でぼっちだった彼を変えたのは、文化祭で見た「春日の姫君は月を斬る」という演劇部の出し物だった。
その演劇で主役を務めていた三年生の斑鳩彩の演技を見て、永太は彼女に憧れを抱くようになったのだ。
彼女のようになりたいという憧れ。そして、彼女の演劇をもっと見たいという思いから、永太は演劇部の学内公演に足を運ぶようになった。
そうやって彼女の芝居を見ているうちにその憧れは恋となり、永太は彼女の目に留まる男になるべく華やかに高校デビューを果たした。
会話術を学び、常日頃から男女問わず他人を口説きまわるようになった永太。その行動も、真面目で美しい斑鳩先輩を口説くための練習だった。
しかし、肝心の彼女は永太の告白を全て「即興劇(エチュード)」だと勘違いしてしまい……。
伝わらない片思いのエチュード。永太の恋の行方はいかに!?
元ぼっちのチャラ男と麗しの先輩の演劇部ラブコメディ。
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