余命1年の君と結婚したい。

25歳の望月日陰はキャビンアテンダントとして航空会社に勤めていた。ある日、10年以上付き合って結婚を約束した恋人と友人陽子の裏切りを知る。今まで仕返しが怖くて陽子にやられっぱなしだった日陰だが余命1年を宣告され自分を裏切った恋人と友人への復讐を誓う。余命1年で怖いものなしになった日陰は若きホテル王の白川緋色からの突然呼び出されプロポーズをされる。緋色は2歳の息子に母親が自分の出産で死んだことを悟られない為に、1年後に死ぬ日陰が必要だと言う。日陰は余命1年で諦めかけていた母親になる夢を叶えられると思い、彼との結婚を決めた。男に裏切られ続けた日陰は緋色に惹かれないようにするが、彼に女としても求められ戸惑ってしまう。緋色は前から日陰を知っていて、彼女に特別な思いを抱いていたのだ。緋色の協力もあり陽子の婚約パーティーで復讐を果たすも、その日を境に隠されていた真実が明るみになっていく。日陰の出生の秘密に、20年前の殺人事件、さらには大きな陰謀の渦に日陰は巻き込まれていくのだった。これは余命1年を告げられた主人公が激動の25歳を送り幸せを掴み取るまでの話。
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