君を愛する蝶になる 〜その忠実な騎士はいつまでも姫のそばにいる〜
ぼくは命をかけて愛しい姫さまを守った──そして死後、転生したらしい。
蝶に。
ぼくの死を嘆いて墓標を抱いて涙を流している姫さまのもとに、彼女の婚約者である王立海軍将軍グラントが現れる。
こいつは「くせもの」だ。
姫さまが好きなくせに。姫さまを守る護衛であるぼくにさえ嫉妬していたくせに。姫さまの前では冷たい無表情ばかり。
姫さまはこいつに嫌われているのだと思って、毎晩枕を濡らしていたのに……だって、ぼくは知っている。こいつの代わりに、姫さまの寝台を毎夜温めていたのは、ぼくなのだから。
* * *
大好きな「姫さま」を守って死んでしまった護衛騎士の「ぼく」が、束の間、蝶に転生して彼女を見守るおはなし。
【切ない系ですがいわゆる悲恋ではありません。カクヨム、小説家になろうさんにも掲載】
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