わたしの泣き虫な番さま~お告げにあった運命の番はまさかの木でした~


「あなたの人生を、5日間だけ僕にください」

ティルフィアにはおとぎ話がある。
魔物を封じた世界樹と、救世の巫女。
500年が経ちその封印は解かれようとしていた。
マリエンヌは巫女として選ばれ、神殿へと向かう。
そこで出会ったのは、世界樹になんてなりたくないと涙をこぼす少年シルヴァだった。

世界樹に5日後意識を乗っ取られる彼は、泣きながらマリエンヌへ懇願する。

「5日間だけ、僕のわがままを聞いてくれませんか」

余命5日の彼は、毎日必死にマリエンヌへ愛をささやき続けた。
徐々にほだされていくマリエンヌと、それでも進んでいく代替わりの儀式。

「――僕は怖いんです。魔木の意識が完全に宿ったとき、そこに僕は残っているのでしょうか」

5日目の夜、儀式へ向かう彼を見送ったマリエンヌ。
けれど次の日、シルヴァは戻ってこなかった。


周りに望まれるままに生きてきた愛を知らないヒロインと、人一倍泣き虫なヒーローが涙をこらえて進む、そんな物語。

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