星明よ。
神々に守られていた最古の国、神起國アラルレン。
白師が帰還したその地で出会ったのは、白い髪と空色の瞳を持つ、記憶を失った青年——天徠。
帰るべき場所も、探しているはずの“誰か”の名前さえも思い出せない。
それでも彼は、ただひとつの衝動に従い、故郷へと向かう。
だがそこにあったのは、痕跡だけを残して消えた村だった。
失われた記憶と、消えた人々。その答えを求め、天徠は白師たちと旅に出る。
——その過去を、ひとり知る者がいた。
その村が、神によって隔絶された場所であったことを。
そして天徠に何が起こったのかも。
だがその記憶は、本人には残されていない。それは罰ではなく、神から与えられた“報酬”だった。
これは英雄譚ではない。
終わりを知りながら、なお見届ける者の記録。
星を巡る長い物語の、最初の冬。
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