【完結】あなた、私の代わりに妊娠して、出産して下さい!

 私は、今、絶賛懐妊中だ。

 私の嫁ぎ先は、伯爵家で私は子爵家の出なので、玉の輿だった。

 ある日、私は聞いてしまった。義父母と夫が相談しているのを…

 「今度、生まれてくる子供が女の子なら、妾を作って、跡取りを生んでもらえばどうだろう」

 私は、頭に来た。私だって、好きで女の子ばかり生んでいる訳じゃあないのに、三人の娘達だって、全て夫の子供じゃあないか。

 切れた私は、義父母と夫に

 「そんなに男の子が欲しいのなら、貴方が妊娠して、子供を産めばいいんだわ」

 家中に響き渡る声で、怒鳴った時、

 《よし、その願い叶えてやろう》

 何処からか、謎の声が聞こえて、翌日、夫が私の代わりに妊娠していた。

 
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