あなたに逢うために。

 夢を見た。
 とても悲しい夢。誰かが私を呼んでいる!?
 誰⁉ 誰なの!?
 涙とともに目覚める朝。
 起きてしまえば、夢にかかずりあってるヒマはなく、いつものOLとしての日々が始まる。
 草津杏里、28歳。同僚で男友達の瀬田和樹とわりない仲となるものの、特にそれ以上のこともない日常。
 くり返し見る夢。くり返される日常。
 私を呼ぶのは、いったい誰―――!?
 遠く過去から私を呼ぶ、誰かの悲痛な声。
 その声に応えた時、夢と現実の境が消えてなくなる。
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