目を閉じたら、別れてください。
「私が目を閉じたら、別れていいよ。死んだら、別れてください」
「……無理なダイエットで貧血起こしただけで天国とか寝ぼけるやつが簡単に死ぬか、あほ」
-------------------
散々嘘を吐いた。けれど、それでも彼は別れない。
「俺は、まだ桃花が好きだよ」
どうしたら別れてくれるのだろうか。
分からなくて焦った私は嘘を吐く。
「私、――なの」
彼の目は閉じなかったので、両手で隠してお別れのキスをした。
――――
お見合い相手だった寡黙で知的な彼と、婚約中。
自分の我儘に振り回した挙句、交通事故に合う。
それは予期せず、防げなかった。
けれど彼が辛そうに自分を扱うのが悲しくて、別れを告げる。
まだ好きだという彼に大ウソを吐いて。
「嘘だったなら、別れ話も無効だ」
彼がそういのだが、――ちょっと待て。
寡黙で知的な彼は何処?
「それは、お前に惚れてもらうための嘘」
あれも嘘、これも嘘、嘘ついて、空回る恋。
それでも。
もう一度触れた手は、優しい。
「もう一度言うけど、俺は桃花が好きだよ」
ーーーーーー
性悪男×嘘つき女の、空回る恋
ーーーーーー
元銀行員ニューヨーク支社勤務
現在 神山商事不動産 本社 新事業部部長(副社長就任予定
神山進歩 29歳
×
神山商事不動産 地方事務所 事務員
都築 桃花 27歳
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「……無理なダイエットで貧血起こしただけで天国とか寝ぼけるやつが簡単に死ぬか、あほ」
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散々嘘を吐いた。けれど、それでも彼は別れない。
「俺は、まだ桃花が好きだよ」
どうしたら別れてくれるのだろうか。
分からなくて焦った私は嘘を吐く。
「私、――なの」
彼の目は閉じなかったので、両手で隠してお別れのキスをした。
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お見合い相手だった寡黙で知的な彼と、婚約中。
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それは予期せず、防げなかった。
けれど彼が辛そうに自分を扱うのが悲しくて、別れを告げる。
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彼がそういのだが、――ちょっと待て。
寡黙で知的な彼は何処?
「それは、お前に惚れてもらうための嘘」
あれも嘘、これも嘘、嘘ついて、空回る恋。
それでも。
もう一度触れた手は、優しい。
「もう一度言うけど、俺は桃花が好きだよ」
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桃花さんにはリアリティーがとてもあり、すごいバランスで成り立っている、という部分に引き込まれました。
ただ単に読むのではなく、色々と考えながら様々な角度で読むことができる、素敵な作品だと感じます。
すみません💦まだ機能に慣れておらず返信場所が分からず彷徨っていました。
感想ありがとうございます。
色々悩み空回り、桃花も性格拗らせながらも成長していけたらいいなと書いていたのでまた、色々感じていただけて嬉しいです。
桃花の複雑な心情の変化を知るにつれて、どんどん引き込まれていきます。疑う心も諦念も、どこか共感できて、余裕と油断の見える進歩の行動ひとつひとつに、ハラハラが止まりません。
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続きがとても気になります。執筆作業頑張ってください。
徒人さま
感想ありがとうございます。
嘘つきで、臆病で、性格悪く、でも本気の恋をした桃花に共感していただきありがとうございます。
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