退職後、私の見積額は月給の三倍になりました
十年間、会社に都合よく使われてきた。
資料を作っても、成果は営業担当のもの。
ミスを防いでも、「サポートだから」と評価されない。
誰かのために先回りして働くほど、里帆の仕事は“当たり前”にされていった。
きっかけは、大型案件の提案資料だった。
三か月かけて里帆が作り上げた資料を、営業担当は「僕がほぼ組み立てました」と言い、里帆は案件から外される。
――この会社では、私の仕事は評価されない。
退職した里帆のもとへ、後日、取引先から直接連絡が入る。
求められたのは、会社では雑務扱いされていた「業務整理」と「資料設計」。
里帆が出した見積額は、月額九十万円。
そして、かつて自分を安く扱った元会社から助けを求められたとき、里帆は百二十万円の見積書を送った。
安かったんじゃない。
安く扱われていただけだった。
便利な人を卒業した女性が、自分の名前で働き、自分の値段を取り戻す。
静かな逆転のお仕事ストーリー。
資料を作っても、成果は営業担当のもの。
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誰かのために先回りして働くほど、里帆の仕事は“当たり前”にされていった。
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三か月かけて里帆が作り上げた資料を、営業担当は「僕がほぼ組み立てました」と言い、里帆は案件から外される。
――この会社では、私の仕事は評価されない。
退職した里帆のもとへ、後日、取引先から直接連絡が入る。
求められたのは、会社では雑務扱いされていた「業務整理」と「資料設計」。
里帆が出した見積額は、月額九十万円。
そして、かつて自分を安く扱った元会社から助けを求められたとき、里帆は百二十万円の見積書を送った。
安かったんじゃない。
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