暴走列車の機関士見習いと護衛少女
竜骨と魔力炉で走る列車網が社会の大動脈となったファンタジー大陸。最長距離便オーロラ号が暴走を始めた夜、機関士見習いのリゼと護衛少女のナギが出会う。非常制動は故意に破壊され、偽信号が正しい判断を妨害し、速度が80ノールを超えるたびに「在るはずのない13両目」——幽霊貨車が最後尾に現れる。その中には、過去10年の失踪者たちの私物が、今朝まで使われていたかのように温かく並んでいた。手順を信じるリゼと、目の前の人を守り続けるナギ。正しさの違う二人は、崩れる鉄橋、封鎖された客室、疑心暗鬼の乗客、そして「路線を閉じて人を守る」という信念を持つ敵と向き合いながら、乗客300名と自分たちの痛みを終点へ運ぶ。父の真実、姉の消息、止まれない列車の秘密——全てが一つに繋がる時、二人は手順にない答えを自分たちで作り出す。「運ぶことでしか守れないものがある」を証明する、ガールミーツガール冒険譚。
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