上階の客

 ある週末の夜、目も眩むほどのブランドスーツに身を包んだ、若いカップルが、高級店が立ち並ぶビル街を訪れる。男が案内してみせた、予約制の店は、ほどなくして床が透けて、下階の酒場の乱痴気騒ぎが丸見えとなった。その風変わりな仕組みに女はすっかり驚き、自分の彼氏を特別な人間だと思い込むようになる。もちろん、これは単純な女を自分になびかせるための策略であったのだが……。


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