1000年引き籠った半端吸血鬼の奮闘記 ~弱点を克服した俺は最強を手に入れました。さーて混血を馬鹿にした純血を見返して……え、もういない?~

全種族の最高最強の力を持つ吸血鬼。不老不死の肉体に、無限の魔力を有する吸血鬼に弱点は存在しない。そんな彼らの中で唯一の掟は、異種族の間に子供を作ってはならないことだった。
その掟を破り生まれた混血の吸血鬼プラムには、吸血鬼には存在しない数多の弱点が発現していた。太陽に焼かれる身体では外も歩けない。隠れ住む中で母が死に、父と二人だけが残され、吸血鬼の同胞に掟破りがバレ、親子は引きはがされてしまう。
純血からは馬鹿にされ、生まれてきたことが間違いだとさえ言われる日々。そんな中でプラムは決意する。

「混血が純血に劣っていないことを証明してやる……父さんも、母さんも、間違ってなんかいない!」

覚悟を胸に修行を始めたプラム。
そして千年間引き籠り、修行を終えたプラムは久しぶりに外へ出た。

「あれ……誰もいない?」

変わってしまった世界で、プラムは混血の力を証明するために戦う。
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