花影
年の瀬の終わり、出逢った二人。漢は孤独を抱えて独り歩いている。街角で偶然成り行きで出逢った、男と女。先行きのわからない暮らしの中で、かつてあったときめきと胸の高鳴りを彼らは必死になって、取り戻そうとしていた。誰にも真似できない人生の主人公は俺さ!!そう彼は高らかに笑いながら、彼女の手を引き連れて、忙しそうに歩く人々の群れから、逸脱して、今日も夜の街を練り歩いている。そこで出逢う人々の一夜の群像劇。それを彼は眺めているのが好きだった。淡い恋の予感とどよめき。それは、忘れてはならない大切な事なのかもしれない…危険とスリルは背中合わせだ。そんな夜の街に生きる人々が好きだから、彼は今も生きている様な気がする。夜の街には、夢が煌めいているのだろう。
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