逆説
様々な問題を抱える少年少女たち。自分たちに欠けているものは何なのか、失ったものは何なのか。そして、幸せとは何なのか。その答えを探すため、破壊を続けていく。憎しみ、悲しみ、絶望を背負った彼らが、破壊の果てに導き出した答えとはー
あなたにおすすめの小説
容姿を理由に、他の全てが否定されました
南部「俺は、もっと美しい女性を妻にしたい。お前は、その基準に達していない」
あまりにも残酷な言葉だった。
私のこれまでの努力も、誠実さも、心の内側も、すべてを無視して、ただ容姿という一点で、私の全てが否定された。
真実の愛かどうかの問題じゃない
ひおむしある日、ソフィア・ウィルソン伯爵令嬢の元へ一組の男女が押しかけた。それは元婚約者と、その『真実の愛』の相手だった。婚約破棄も済んでもう縁が切れたはずの二人が押しかけてきた理由は「お前のせいで我々の婚約が認められないんだっ」……いや、何で?
よくある『真実の愛』からの『婚約破棄』の、その後のお話です。ざまぁと言えばざまぁなんですが、やったことの責任を果たせ、という話。「それはそれ。これはこれ」
可愛らしい人
はるきりょう「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」