君は天国を信じるか?
あらすじ
「君は天国を信じているか?」
俺――上谷優夜(かみたにゆうや)が初めて恋をした少女――中原夕(なかはらゆう)は、俺にそう問いかけた。
俺はそれになんて答えたんだっけ。そして、聞いてきた彼女自身の答えはなんだったんだっけ――――
俺は高校生の頃、中原夕とよく一緒に過ごしていた。
その時間の重なりの中で、俺は彼女に恋をした。
でも、それも遠い記憶。
もう、中原夕は隣に居ない。
志田明(しだめい)。
俺が通っている大学で出会った女性の名前だ。
今現在、俺は志田明と毎日のように一緒に酒を飲んでいる。
過去の想い出は大切だが、なら今自分が生きている現在は?
現在は大切だが、なら自分を構成している大切な過去は?
……
俺は選ぶ。
より大切な方を、選ぶ。
過去と現在。
両方の時間から見る、一つの愛に続く二つの恋の話。
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もう、中原夕は隣に居ない。
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