続・TS秘書室 ―囮の総務、自ら女体化して黒幕の城を落とす―
「今度は、売られるんじゃない。俺の足で、乗り込むんだ」
総務二十三年の榊原誠一、四十五歳。かつてリストラの代わりに女体化させられ、"特別秘書"として弄ばれた男は、総務のスキルで社長を追い落とし、元の体を取り戻した。だが――消せない日付が、一つ残った。熱海の夜。あの体を金で買おうとした、葛城会長。
その葛城が、女体化技術そのものを手中にしていた。都合の悪い人間を"作り替え"、政財界の要人に供給する闇の事業。被害者は、静かに消えていく。
正攻法では、城は落ちない。証拠は、内部にしかない。ならば――俺は、もう一度あの体になる。ただし今度は、自分の意思で。売られて着せられた制服ではなく、自分で選んで着る、戦闘服として。
囮として城へ潜り込んだ俺は、総務の目で、金と人の流れを一枚ずつ剥がしていく。会長室の金庫。本物の名簿。二十七人分の、奪われた名前。奪われた屈辱は証文に書き換え、利子をつけて取り立てる。備品は――帳簿を、全部覚えているのだ。
全10話・完結済み。第1部『TS秘書室』未読でも読めます。
総務二十三年の榊原誠一、四十五歳。かつてリストラの代わりに女体化させられ、"特別秘書"として弄ばれた男は、総務のスキルで社長を追い落とし、元の体を取り戻した。だが――消せない日付が、一つ残った。熱海の夜。あの体を金で買おうとした、葛城会長。
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