塩マネージャー vs サバサバ系女子、私が選んだ対抗策は ‘ぶりっ子’ でした

私は、人気アイドルグループ「LUCENT(ルーセント)」のマネージャーをしている。
メンバーは5人。若くてビジュ最強、ダンスも歌もうまい。

そんな彼らを、私一人でまとめてきた。
必要以上にベタベタせず、でも管理は徹底。
その結果、私は「塩マネージャー」と呼ばれている。
別に怒ってるわけでも、機嫌が悪いわけでもない。ただ、無駄な愛想は振りまかないだけだ。

ところが。
最近、“自称サバサバ系女子”が配属されてきた。


「初めまして、 私、佐伯詩織っていいます。今日からマネージャー候補で入らせてもらいます!」


いつも通りに接しようと思ったが、なぜか私に絡んでくる。
「えっ、まだこの作業やってたんですか〜? もっと効率いい方法あるのかと思って♡」
「私だったらもっとメンバーのケアとかできるのにな〜。 」

正直、うざい。

そこで、私は決意した。
ぶりっ子で応戦しよう。

「えぇ〜♡ 佐伯さんってほんとに頭の回転はや〜い♡ さすがに、細かいリスク管理まではまだ教わってないですもんねぇ〜♡」

「マネージャーさん……キャラ変わりました?」
「……こわw(小声)」

メンバーたちも微妙な顔をしていたが、今はそれでいい。
私は今日も、“ぶりっ子マネージャー”を完璧に演じている。
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