【完結】は? 婚約破棄? ……いやあの、私たちそもそも婚約していなかった気が
公爵令嬢のセリシアは、ある日義妹のマリアンヌにこう言われる。
「私は乙女ゲームのヒロインで、お姉様は悪役令嬢だから、お姉様の婚約者を頂戴」
いや、何言ってんのこの子。
「お、乙女ゲーム? 悪役令嬢?」
心配になったセシリアは周囲に相談を持ち掛けるが、その渦中にいた第二王子が、
「セシリアよりマリアンヌの方が性格明るくて可愛い」
とか抜かしはじめる。
「いや、あのちょっと」
恋する二人はヒートアップ。思考がめぐりにめぐり、セシリアは義妹に嫉妬し虐めたとして、学園の卒業パーティで断罪されることになった。
「自分の義妹を虐めるなんて、なんて腐った根性だ!」
「お姉様、もうそんな酷いことしないで!」
口々に言葉を連ねる彼らに向かって、セシリアは恐る恐る答えた。
「あの、私と第二王子、婚約してませんよ……?」
ーーーーーーーーーー
暴力的な表現がある話には、念の為※をつけております。
「私は乙女ゲームのヒロインで、お姉様は悪役令嬢だから、お姉様の婚約者を頂戴」
いや、何言ってんのこの子。
「お、乙女ゲーム? 悪役令嬢?」
心配になったセシリアは周囲に相談を持ち掛けるが、その渦中にいた第二王子が、
「セシリアよりマリアンヌの方が性格明るくて可愛い」
とか抜かしはじめる。
「いや、あのちょっと」
恋する二人はヒートアップ。思考がめぐりにめぐり、セシリアは義妹に嫉妬し虐めたとして、学園の卒業パーティで断罪されることになった。
「自分の義妹を虐めるなんて、なんて腐った根性だ!」
「お姉様、もうそんな酷いことしないで!」
口々に言葉を連ねる彼らに向かって、セシリアは恐る恐る答えた。
「あの、私と第二王子、婚約してませんよ……?」
ーーーーーーーーーー
暴力的な表現がある話には、念の為※をつけております。