追放者ギルドから追放されました。
勇者パーティから、足手まといとして「外された」男、カイル。
二メートル近い体躯に不自由な脚を抱え、聖剣も祝福も持たない彼は、ただ冷徹に不条理なリスクと手順を計算し、近づくものを黙らせるためだけに鉄塊の棍棒(レイダークラブ)を振るう。
「お前は強い。強いから、誰も止められない」
厄介者として弾き出され、寄る辺なき者が集う「追放者ギルド」にようやく脚を馴染ませかけた一月後。カイルの前に差し出されたのは、理由の分からない二度目の「追放通知」だった。
船底に穴が開いた時、穴だけを殴っても船は浮かない。
誰も悪意で切るわけではない。ただ、世界という名のシステムが、これ以上彼を積んでおけない。
感謝も嘘もすべて冷徹に値踏みする男が、二度目の追放の「手順」の先に何を見るのか。乾いた事実だけで編み上げられた、極限のロジカル・ファンタジー。
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