KING'S SWORD/王統楽土
戦争の果てに、王たちは学園に閉じ込められた。
国家間の均衡は、王族たちを“人質”とすることで保たれ、
中立都市の城塞学園は、平和の象徴として作られた。
だが、外では感染という別種の戦争が静かに広がっていた。
そんな中、一人の少女が間違いによって王族の間に送り込まれる。
名もなき市民。だが年齢に見合わぬ体格と、妙な落ち着き、
そして過剰とも思える運の悪さを抱えた彼女の存在が、
要塞の“安全”と“均衡”をゆっくりと狂わせていく。
王位継承者たちの中で、少女は何者でもないまま、
何者よりも深く、各国の運命に踏み込んでゆく。
彼女は戦わない。だが彼女の決断は、誰より多くを変えていく。
誰かを守り、誰かを残し、そして――
これは、誰にも知られなかったひとつの“王の物語”。
生まれなかった王妃が、その選択を手放さなかった記録である
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