【一話完結】好きの理由は首なしだから?
若者の首から上が世界から隠されるその奇病は若盲と呼ばれる。通称は「首隠し」で、発症した者は「首なし」になったと言われる。
かつて人気者だった御子柴は、発症を機に女子からの告白こそ途絶えたが、幼馴染の桃香だけは変わらず隣にいた。
病に乗じて近づく自分を「卑怯だ」と自嘲する桃香に対し、御子柴は不意打ちのキスで応える。
「わ、私、は、初めてだったのに……っ!」
「あ」
「それに、口、半開きだったし!」
「そこかよ!?」
「やり直し! やり直しをお願いします!」
再び顔が見えるようになるまでの年月を、見えない表情の代わりに言葉とその温もりで埋めていく、少し歪で純粋な恋の物語。
※他サイト様にも掲載中です。
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