待宵の恋
名もなき姫を追う男と、正体を隠す同僚。五感が導く平安ロマンス。
ある夏の夕暮れ、避暑地の池で溺れた「名もなき姫君」に恋をした近衛武官・朝成。
唯一の手がかりである“甘い藤の香”を追い求める彼の前に現れたのは、親しい同僚・有雅の妹だった。
しかし、本物の妹と対面したとき、すべての前提が崩れ始める。
――香りが繋ぐ、平安すれ違い恋絵巻。
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