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初めての気持ち
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「花々里、帰る前に雑貨屋に寄らないかい?」
聞かれて、私は「何か欲しいものがあるの?」って尋ねた。
頼綱は私の髪の毛をそっとかき上げて耳に揺れるイヤリングにそっと触れると、「さっきコレを花々里に付けた時、思い付いたんだがね」と意味深に吐息を落とす。
何を思い付いたんだろう?って思っていたら、どうやら頼綱が選びたかったのはヘアゴムやシュシュやバレッタだったみたいで。
「せっかくイヤリングを付けても、髪の毛で隠れていたら僕の花々里だって主張できないじゃないか」
ってムスッとするの、可愛すぎるんですけど。
私、どうやら指輪をはめるまでは耳が出るような髪型にして欲しいって遠回しにお強請りされているみたいです。
「私がそうしたら……頼綱、気持ちが落ち着く?」
すぐ横に立つ頼綱を見上げるようにしてそう聞いたら、頼綱が自信満々にうなずくから、私はそのぐらいで彼が安心できるならって思って、ヘアアクセサリーも黙って受け取ることにした。
「花々里、帰る前に雑貨屋に寄らないかい?」
聞かれて、私は「何か欲しいものがあるの?」って尋ねた。
頼綱は私の髪の毛をそっとかき上げて耳に揺れるイヤリングにそっと触れると、「さっきコレを花々里に付けた時、思い付いたんだがね」と意味深に吐息を落とす。
何を思い付いたんだろう?って思っていたら、どうやら頼綱が選びたかったのはヘアゴムやシュシュやバレッタだったみたいで。
「せっかくイヤリングを付けても、髪の毛で隠れていたら僕の花々里だって主張できないじゃないか」
ってムスッとするの、可愛すぎるんですけど。
私、どうやら指輪をはめるまでは耳が出るような髪型にして欲しいって遠回しにお強請りされているみたいです。
「私がそうしたら……頼綱、気持ちが落ち着く?」
すぐ横に立つ頼綱を見上げるようにしてそう聞いたら、頼綱が自信満々にうなずくから、私はそのぐらいで彼が安心できるならって思って、ヘアアクセサリーも黙って受け取ることにした。
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