33 / 105
5.尋問の夜*
無理な相談
「僕が嫉妬深い男だと言うのは、日織さんもご存知だったはずだ」
そこで一旦言葉を止めると、修太郎は鏡越しの日織の視線を背後からひたと捉えて逃さない。
「――なのに、そんな僕の前で男と2人きり? それも僕の預かり知らぬところでもずっとそばにいらした? ――そんなことをなさっておいて……ご自分が意地悪じゃないとおっしゃられる意味が、僕にはさっぱり分かりません」
言うなり、背後から耳朶に舌を這わせ、日織がくすぐったさに身体をすくませるのと同時、今まではあえて触れずに避けてきた胸の頂を、指先で引っ掻くようにカリッと爪弾く。
「あ、んんっ……」
途端日織の身体がビクッと跳ねて、束ねられた手の先、指先が快楽に喘ぐように鏡面を叩いた。
「しゅ、たろ、さっ。私……そんなつもりは……、やあぁっ」
日織が言い訳をしようとするのを邪魔するみたいに、修太郎が固くしこった乳首をギュッとつまんだら、日織がたまらないみたいに腰を揺らせて。
「そんなつもりはないのに、僕に内緒で何の約束を取り付けていらしたんですか? 僕の奥さんはいつからそんな小悪魔になってしまったの?」
「約……束……?」
情欲を必死に堪えているのが窺える、上気した頬と、涙に潤んだ瞳。
それを鏡越し、修太郎に向けると、日織が彼の言葉を途切れ途切れに復唱する。
そんな日織に、わざとらしく大きな溜め息を落として見せると、修太郎は日織の胸のとんがりをつまんだまま、キュッと引っ張った。
「あ、ぁっ……。ヤダ、しゅう、たろぉさんっ。乳首ばっかり……痛、いですっ」
(――痛くしていると言うのがお分かりになられないのだろうか?)
日織の、純粋であるが故のそういう鈍感なところでさえも今はただただ腹立たしくて、修太郎は小さく舌打ちを落とす。
「では改めてお伺いします。〝先程の件〟とは何ですか? 〝また改めて連絡します〟って何ですか? ……まさかとは思いますが、キミはあの男と連絡先を交換したの?」
声を低めて耳のすぐそば、一言一言噛んで含めるみたいにゆっくり問い掛ければ、その度に日織が我慢出来ないとばかりに身体を震わせて。
修太郎の方へ突き出すようになったままの臀部が、日織がモジモジと足踏みをするたび、男を誘うように妖艶に揺れた。
「僕は今、日織さんを尋問しているつもりなんですがね。……もしかして、こんな状況なのに感じていらっしゃる?」
わざと日織の弱いところを責めておきながら、咎めるみたいな口調で意地悪く問えば、日織が鏡越しに修太郎をキッと睨んだ。
「修太郎さんに触られて……感じるなと言う方が無理なのですっ!」
そこで一旦言葉を止めると、修太郎は鏡越しの日織の視線を背後からひたと捉えて逃さない。
「――なのに、そんな僕の前で男と2人きり? それも僕の預かり知らぬところでもずっとそばにいらした? ――そんなことをなさっておいて……ご自分が意地悪じゃないとおっしゃられる意味が、僕にはさっぱり分かりません」
言うなり、背後から耳朶に舌を這わせ、日織がくすぐったさに身体をすくませるのと同時、今まではあえて触れずに避けてきた胸の頂を、指先で引っ掻くようにカリッと爪弾く。
「あ、んんっ……」
途端日織の身体がビクッと跳ねて、束ねられた手の先、指先が快楽に喘ぐように鏡面を叩いた。
「しゅ、たろ、さっ。私……そんなつもりは……、やあぁっ」
日織が言い訳をしようとするのを邪魔するみたいに、修太郎が固くしこった乳首をギュッとつまんだら、日織がたまらないみたいに腰を揺らせて。
「そんなつもりはないのに、僕に内緒で何の約束を取り付けていらしたんですか? 僕の奥さんはいつからそんな小悪魔になってしまったの?」
「約……束……?」
情欲を必死に堪えているのが窺える、上気した頬と、涙に潤んだ瞳。
それを鏡越し、修太郎に向けると、日織が彼の言葉を途切れ途切れに復唱する。
そんな日織に、わざとらしく大きな溜め息を落として見せると、修太郎は日織の胸のとんがりをつまんだまま、キュッと引っ張った。
「あ、ぁっ……。ヤダ、しゅう、たろぉさんっ。乳首ばっかり……痛、いですっ」
(――痛くしていると言うのがお分かりになられないのだろうか?)
日織の、純粋であるが故のそういう鈍感なところでさえも今はただただ腹立たしくて、修太郎は小さく舌打ちを落とす。
「では改めてお伺いします。〝先程の件〟とは何ですか? 〝また改めて連絡します〟って何ですか? ……まさかとは思いますが、キミはあの男と連絡先を交換したの?」
声を低めて耳のすぐそば、一言一言噛んで含めるみたいにゆっくり問い掛ければ、その度に日織が我慢出来ないとばかりに身体を震わせて。
修太郎の方へ突き出すようになったままの臀部が、日織がモジモジと足踏みをするたび、男を誘うように妖艶に揺れた。
「僕は今、日織さんを尋問しているつもりなんですがね。……もしかして、こんな状況なのに感じていらっしゃる?」
わざと日織の弱いところを責めておきながら、咎めるみたいな口調で意地悪く問えば、日織が鏡越しに修太郎をキッと睨んだ。
「修太郎さんに触られて……感じるなと言う方が無理なのですっ!」
あなたにおすすめの小説
俺様上司に今宵も激しく求められる。
藤白ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった
くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。
血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。
夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。
「……涼介くん」
薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。
逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。
夜、来て。
その一言が——涼介の、全部を壊した。
甘くて、苦しくて、止まれない。
これは、ある夏の、秘密の話。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。