亡国の聖女は氷帝に溺愛される
──その聖女は、大罪を犯した。
少女が目を醒ましたのは、氷帝と呼ばれている冷酷無慈悲な男・ヴィルジールが治める帝国だった。
全てを失った少女に、皇帝は問いかける。
「──お前が国を滅ぼした聖女か?」
帝国で保護された“難民”たちは、少女を“聖女”と呼び、恨み、罵り、石を投げつけた。
(わたしはとても大切なものを、護れなかった。それだけは憶えているのです)
──果たして少女の正体は、大罪を犯した聖女なのか。
「──名を、くれてやる」
ヴィルジールを救ったことを機に、近づくふたりの距離。だが少女には宿命が、ヴィルジールには使命があった。
全てを失った少女と、不器用な皇帝の物語。
少女が目を醒ましたのは、氷帝と呼ばれている冷酷無慈悲な男・ヴィルジールが治める帝国だった。
全てを失った少女に、皇帝は問いかける。
「──お前が国を滅ぼした聖女か?」
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(わたしはとても大切なものを、護れなかった。それだけは憶えているのです)
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「──名を、くれてやる」
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