スカーレット・クイーンと灰の猟犬
アッシュを人質に取った男の頭蓋を、サッドが撃ち砕く。
戦場を散歩するように歩き、死のような重く深い恐怖をまとう彼女は、返り血の中でも葉巻を手放さない。
悪党さえ恐れる女――サッド。
目の前で常識を覆すほどの悪を見たアッシュは、恐怖を覚えながらも、その悪に宿る抗いがたいカリスマに心を奪われる。
サッドが少年に向けたのは、慰めではなく値踏みする視線だった。
それでもアッシュは、彼女の役に立ちたいと自らを願う。
利用価値で少年を測る女と、彼女を崇拝し執着する少年。
その歪な主従関係の先に、アッシュは何を見るのか。
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