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第15話 怒る方もかなり労力を消費します(ФωФ)
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「……金のことなら俺がなんとかする。
俺はお前には幸せな家庭を築いてもらいたいと思っている。」
「『なんとか』を具体的に説明していただきたいですね(ФωФ)
私も兄上には幸せな家庭を築いてもらいたいと思っていますよ(ФωФ)
それに、借金のことがなくても私を嫁にもらってくれるような心が広い方がこの世に存在するかどうか……(ФωФ)」
「……とにかく今は休め。
今後のことはまた話し合おう。
今日は無理を言って仕事を抜け出してきたから帰るが、また来るから。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「この馬鹿双子~~~~~~~!!!!!」
近衛騎士から経緯を聞かされたシュナイダーは慌てて仕事も放り投げて、気絶したまま王宮に連れて帰られた双子の部屋に駆け付けた。
そして並んだベッドに寝かされていた双子に対して怒鳴った。
双子は先程気が付いたばかりで、いきなりシュナイダーに怒鳴られて涙目になった。
「まぁまぁシュナイダー様、アンナ様とハンス様も先程気がつかれたばかりなんですから。
あまり大声で怒鳴らなくても。」
リンツがシュナイダーを宥めたが、シュナイダーは顔を真っ赤にして再び怒鳴った。
「これが怒鳴らずにいられるか!!!
おい!!
お前ら!!
なんで喧嘩なんかしたんだ!!!」
「ハンスが、ハンスが私の紙袋を無理矢理取ろうとして、だから……」
「アンナが、アンナが何買ったか教えてくれなかったからだろ!!」
「アンナ!!
なんで教えなかった!!
教えられないような物を買ったのか!!
無駄遣いするなと何回言えばわかるんだ!!」
「………だって…………」
「アンナ!!
言いたいことがあるならはっきり言え!!」
「兄様!!
アンナを苛めるな!!」
「苛めているんじゃない!!
いいか!!
ランディール嬢はお前らを庇って怪我をしたんだぞ!!
近衛騎士達だって何らかの罰を受けることになるんだ!!
お前らのせいなんだぞ!!
分かっているのか!!?」
「………エヴァは、エヴァの怪我は?」
アンナは涙を目にいっぱい溜めて、俯きながらシュナイダーに聞いた。
「はぁ~~~、さっき病院にランディール嬢を運び込んだ者から報告があった。
ランディール嬢は額の傷と、肩と足に軽い打撲をおってしばらく入院することになった。
……………額の傷は残るそうだ。」
「「!!!?」」
「はぁ~~~、アンナ、なんで何を買ったかハンスに教えなかったんだ?」
「エヴァ、エヴァ、なんで?なんで?」
「兄様、兄様、俺、もう悪戯しない!!
なんでも兄様の言うこと聞く!!
勉強だって、兄様の手伝いだってなんだってやるから!!
ねぇ、なんでもするからエヴァの傷治してやってよ!!」
「はぁ~~~~、お前らに言われなくてもできる限りの治療は受けてもらう。
アンナ、もう一度聞く。
なんで何を買ったか教えなかった?」
「…………エヴァに、エヴァに誕生日のプレゼントをあげたかったの。」
アンナはそう言ってぽろぽろ泣き始めてしまった。
俺はお前には幸せな家庭を築いてもらいたいと思っている。」
「『なんとか』を具体的に説明していただきたいですね(ФωФ)
私も兄上には幸せな家庭を築いてもらいたいと思っていますよ(ФωФ)
それに、借金のことがなくても私を嫁にもらってくれるような心が広い方がこの世に存在するかどうか……(ФωФ)」
「……とにかく今は休め。
今後のことはまた話し合おう。
今日は無理を言って仕事を抜け出してきたから帰るが、また来るから。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「この馬鹿双子~~~~~~~!!!!!」
近衛騎士から経緯を聞かされたシュナイダーは慌てて仕事も放り投げて、気絶したまま王宮に連れて帰られた双子の部屋に駆け付けた。
そして並んだベッドに寝かされていた双子に対して怒鳴った。
双子は先程気が付いたばかりで、いきなりシュナイダーに怒鳴られて涙目になった。
「まぁまぁシュナイダー様、アンナ様とハンス様も先程気がつかれたばかりなんですから。
あまり大声で怒鳴らなくても。」
リンツがシュナイダーを宥めたが、シュナイダーは顔を真っ赤にして再び怒鳴った。
「これが怒鳴らずにいられるか!!!
おい!!
お前ら!!
なんで喧嘩なんかしたんだ!!!」
「ハンスが、ハンスが私の紙袋を無理矢理取ろうとして、だから……」
「アンナが、アンナが何買ったか教えてくれなかったからだろ!!」
「アンナ!!
なんで教えなかった!!
教えられないような物を買ったのか!!
無駄遣いするなと何回言えばわかるんだ!!」
「………だって…………」
「アンナ!!
言いたいことがあるならはっきり言え!!」
「兄様!!
アンナを苛めるな!!」
「苛めているんじゃない!!
いいか!!
ランディール嬢はお前らを庇って怪我をしたんだぞ!!
近衛騎士達だって何らかの罰を受けることになるんだ!!
お前らのせいなんだぞ!!
分かっているのか!!?」
「………エヴァは、エヴァの怪我は?」
アンナは涙を目にいっぱい溜めて、俯きながらシュナイダーに聞いた。
「はぁ~~~、さっき病院にランディール嬢を運び込んだ者から報告があった。
ランディール嬢は額の傷と、肩と足に軽い打撲をおってしばらく入院することになった。
……………額の傷は残るそうだ。」
「「!!!?」」
「はぁ~~~、アンナ、なんで何を買ったかハンスに教えなかったんだ?」
「エヴァ、エヴァ、なんで?なんで?」
「兄様、兄様、俺、もう悪戯しない!!
なんでも兄様の言うこと聞く!!
勉強だって、兄様の手伝いだってなんだってやるから!!
ねぇ、なんでもするからエヴァの傷治してやってよ!!」
「はぁ~~~~、お前らに言われなくてもできる限りの治療は受けてもらう。
アンナ、もう一度聞く。
なんで何を買ったか教えなかった?」
「…………エヴァに、エヴァに誕生日のプレゼントをあげたかったの。」
アンナはそう言ってぽろぽろ泣き始めてしまった。
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